作業前の状態
マンション共用部の階段部分で、アルミ製の手すりと柵に白い粉状の汚れが全体に広がっていました。触るとざらつきがあり、衣服に白い跡が付くような状態です。
この白い汚れは「白サビ」と呼ばれるもので、アルミ特有の腐食現象です。雨や結露による水分とアルミが反応して、表面に酸化アルミニウムの層ができています。
放置すると表面の劣化が進み、最終的にはアルミ自体が脆くなってしまうこともあります。共用部は利用者の目に触れる場所でもあるため、美観の面でも気になる状態でした。


作業内容
まず全体を水で濡らし、表面の埃や砂を流しました。乾いた状態でこすると、細かい傷が入ってしまうためです。
次に、専用の薬剤を使って白サビを溶かしていきます。一般的な中性洗剤では白サビは落ちません。酸性の薬剤を適切な濃度で使い、アルミを傷めないよう時間を計りながら作業を進めました。
柵の細い部分や手すりの裏側など、薬剤が残りやすい箇所は特に丁寧に洗浄。薬剤が残ると逆に変色の原因になるため、すすぎは念入りに行いました。
最後に乾拭きで水分を拭き取り、自然乾燥させて完了です。
作業後の状態
白サビが除去され、アルミ本来の銀色の光沢が戻りました。触ってもザラつきはなく、服に白い跡が付くこともありません。
階段全体の印象が明るくなり、管理の行き届いた雰囲気が出ています。定期的にメンテナンスすることで、この状態を長く保つことができます。


アルミの白サビについて
アルミは鉄と違って「赤サビ」は出ませんが、白サビは発生します。特に雨がかかる場所や湿気の多い環境では進行しやすく、放置すると表面がどんどん粗くなっていきます。
白サビは見た目の問題だけでなく、手すりとして触る部分の使用感にも影響します。定期的に水洗いするだけでもかなり予防できますが、一度広がってしまうと専用の処理が必要です。
アルミサッシや窓枠、ベランダの柵なども同じ現象が起きるため、共用部以外でも注意が必要な箇所です。
「白い汚れだから漂白剤で落とそう」と考えるのは危険です。塩素系漂白剤はアルミを激しく腐食させ、黒ずみや穴あきの原因になります。
また、硬いブラシでゴシゴシこするのも避けたい方法です。表面に細かい傷が無数に入り、そこに汚れが溜まりやすくなります。一時的に白サビが取れても、結果的に汚れやすい状態を作ってしまいます。
水拭きだけで済ませるのも不十分です。白サビは水に溶けないため、拭いても広がるだけで根本的な除去にはなりません。
まとめ
アルミの白サビは、適切な薬剤と手順で処理すれば元の状態に近づけることができます。ただし、素材の性質を理解した上で作業しないと、かえって劣化を早めてしまうこともあります。
共用部の階段や手すりは、住民の方が毎日触れる場所です。清潔で安全な状態を保つことが、建物全体の印象を左右します。
今回のような白サビ除去は、見た目の改善だけでなく、設備の長期的な保全にもつながる作業です。定期的なメンテナンスをご検討されている場合は、お気軽にご相談ください。
